【体癖とは】を根本から1番詳しく分かりやすく説明します!

野口晴哉『体癖』 体癖

体癖(たいへき)とは何か?

体癖とは整体の創始者とも言われる野口晴哉先生が考えた、それぞれの人が持っている体の癖です。

このページでは、それぞれのタイプの特徴というより、そもそも体癖とは何か?という考え方を說明します。

体癖とは、簡単に言うとエネルギーをどういう方向に発散、集注しやすいか、ということです。

その方向によって、体型や体質、性格、その人が発している気の方向が決まります

1種から10種までの10種類があり、基本的に3つが組み合わさっていて、両親から受け継いでおり、生まれながらに持つ3つは生涯変わりません。(季節や周期で変動したり、調子が悪くなると一時的に狂うことはあります)

いつも決まってやってしまうことは、体癖が原因?

ストレスを感じたとき、ついやってしまうことは何でしょう?

食べる、しゃべる、けんかする、など人それぞれだと思いますが、いつも決まってやってしまうことがあるはずです。

風邪をひいたときはどうでしょう?

鼻から始まって咳で終わる人、喉から始まって下痢する人など人によって違いますが、同じ人なら大体同じようなコースをたどることが多いです。

この違いはどこから来るのでしょう?

野口晴哉先生がこれを詳しく観察して研究したところ、似た体の人は似た感受性を持っていて、似たような病気になる、ということを発見しました。これが体癖研究の始まりです。

例えば、がっちりした体格でいつもお尻をぷりぷり振って歩いてるような人は、スポーツが好きで、喧嘩っ早く、痛風になりやすい、みたいなことです。

喧嘩腰 典型的なねじれ型

さらにこういう人は、ねじる動作と関係がある腰椎3番というところに特徴があって、泌尿器が働きやすい、また気は左斜め前に向かって流れやすい、ということを見つけました。

腰が硬くなってどちらかにねじり辛くなると、強情になるけど、誰かと競争すると力を発揮できる、みたいな傾向が色々あって、自分や他の人の体癖が分かると、問題になりやすいところと、どうやったらそれをいい方向に向けられるか、が分かります

ある人には合うことでも、違う体癖の人には合わないということがよくあります。

逆に同じ体癖の人は似たような感受性を持っているので、好みや行動も似ていて、気の方向も同じなので、気が合うという感じがします。同じ体癖で、上手くいっている人を参考にすれば自分も上手くいく可能性はずっと高くなるでしょう。

体癖は色々な活用法がありますが、まずはそもそも体癖とは何なのかを見ていきましょう。

エネルギーの平衡要求(発散要求)

現代では食べ物を得るためにほとんど体を動かす必要がなくなり、

エネルギーが余る傾向にあります。

この余剰エネルギーは本来生殖のためのエネルギーですが、それが変化して「ああしたい」「こうしたい」という欲求実現のために使われます

動物が発情期になると体の色を変えたり、ダンスをしたり、争ったりしますが、人間は余剰エネルギーが多くなりましたので年中それと同じようなことをしています。

おしどり

要は「自分はここにいるよ!」「こんなにすごいよ!」ということをアピールするような行動です。本当はそれで異性にモテて、生殖が行われるのが動物の世界ですが、人間の世界ではいつもそういうわけにもいかないけど、アピールの行動だけは行われています。

例えば、頭を使って難しいことを考えて発明する、というような一見関係ないようにみえる行為も、元は性の余剰エネルギーが変化したものと考える事ができます。

人間である前に動物だってことを認めよう!

本能は理性より根深い

余ったエネルギーをどう発散するか?スムーズに発散されてれば健康

ひたすら勉強する人もいれば、おしゃれが大好きで、お化粧に命をかけてるような人もいます。スポーツ観戦の熱気はすごいですね。恋愛してないと生きてる気がしない人もいます。旅行に行ったりブログを書いたりするのも別に生きていくのに必要なわけではないけどやっていて楽しい。

このように余剰エネルギーが快くスムーズに発散されている状態が健康です。

人それぞれ発散の方向にはパターンがあり、勉強する人はいつも勉強するし、スポーツする人はいつもスポーツする。そういう、余ったエネルギーをどういう方向に使うか、を体系的にまとめたのが体癖論です。

楽しくて快感があれば上手く発散されてるってことだよ

余剰エネルギーが上手く発散されないと困ったことが起きる

ところが、エネルギーがうまく発散されないと困ったことが起こります。

例えば、スポーツが好きでいつもスポーツで発散していた子どもが雨で外で遊べない時、家の中で暴れたり、兄弟喧嘩をすることがあります。

これは、いつもはスポーツで発散していたエネルギーがその分体に余っているので、他の方法で発散しようとして形を変えたものです。

これを「やめなさい!」と止めるとどうでしょう?発散を中断されたエネルギーが体に残ります。

やろうとしていたことが抑圧されると、残ったエネルギーが圧縮されます。

圧縮された状態では、イライラしたり、騒いだり。

そして機会があれば噴出します。

物を壊すこともあれば、八つ当たりすることもあるかもしれません。

またそれも抑えられれば、余ったエネルギーで病気を作って、自分を破壊することもあります。

やらされたことではエネルギーの発散はできない

例えば、熱中して遊んでいる最中に「やめなさい!」と怒って取り上げるなど禁止・抑制すると、ゲームに注がれていたエネルギーの発散が中断されます。すると、ゲームをやりたいというエネルギーが圧縮されて、強く大きくなって子どもの中に残ります。圧縮されたエネルギーは、何かの機会に噴出しますが、噴出の仕方はその子によって違います。不機嫌になったりイライラしたりしているなら、それはエネルギーの圧縮もれ現象です。泣き叫んだり暴れたりするなら発散になるのですが、それも許さない、またはそれができない子の場合、思わぬところで噴出が起きるかもしれません。家で抑圧されて好きなことができないと、学校で自分よりも弱い子をいじめて発散するとか、そういうこともできなければ、自分を破壊するような行為、怪我や病気で発散することもあります。禁止された時に、何かショックなことを言われたりして、心を打撲したとか、抑圧が続いた場合は、すぐに発散できず、ずっと持ち続けて大きくなり、ぎゅーっと圧縮・凝固された「ゲームやりたい」というエネルギーが大人になって親の抑制がなくなったところで爆発して、ゲーム依存になったりすることもあるようです。

8種+3種+9種かな?

対処法はその子の体癖によって違うから、体癖を勉強しよう!

大人になっても同じです。奥さんに怒られてやりたいことができないと、会社で理不尽に部下を怒鳴るとか、不合理に見える現象の裏には圧縮エネルギーの変化した発散要求が隠されていることが多いです。

若いうちは余剰エネルギーが多く強くなりますから、すぐに腹が立つけどすぐに燃える。理性の強い人は「怒るまい」と我慢して圧縮しますが、本当はその場でさっさと出してしまった方が始末はいい。溜まってしまってもあまり固まらないうちに定期的な爆発で燃やしていればそれも一種の調和を保つ働き=健康です。

あまりに我慢すると凝固して自己破壊に向かい、病気を作ることもあります。また鈍くなってくると、ぱっと燃やせず慢性病のようにじりじり燃やすことになります。

例えば中高生に部活を勧めるのも、1番エネルギーが余ってる時に何かやらせとかないと、おしゃれするだけになったり、非行に走ったり、大人にとって良からぬことに使いがちだからですね。

その子に合ったことで、発散できるといいね!

エネルギー=気を望ましい方向に誘導するのが教育です。

部活もいいですが、中高生の時に、将来どうやって生きていくのか真剣に考える機会があればいいと思います。夢や理想に向かってエネルギーを燃やすことは本人にとっても社会にとっても望ましいことだと思います。

体癖を知ってれば、自分に合った進路が選びやすいかも

大事なことは、やらされてやることでは全力は発揮できず、スムーズに発散されません

エネルギーが余ってそうだからといって無理やり運動させたり、本人にその気がないのに、親が進路を決めると疲れるだけで、どこかに不満=偏りができる。まず本人がその気になって、自発的にやることにだけに勢い=気が生まれます。

逆に若い人が、夢や希望を持てないと余剰エネルギーが圧縮されるものの、はけ口がなければ凝固してより強くなり、過激化して破壊に走ることは生理的な欲求としても説明ができます。

教育ママに厳しく育てられてある日突然おかしくなったりするやつですね

学生運動やデモの過激化もそういう生理的発散要求が含まれると思います。農民の一揆や打ち壊しも同様です。

本能の働き(無意識)は理性(意識)よりもずっと強く、「こんなことしても損だ」と頭では分かっているのにやってしまうのが、人間です。こうやっていつも自発的に調和状態を保ち、健康を守っています

エネルギーの平衡要求(集注要求)

エネルギーが余りやすい人とは反対に、エネルギーが不足しやすい人もいます。

例えば消化器が弱いために上手く栄養を吸収できないと、エネルギーの欠乏が生じやすいため、不安を感じやすくなります。赤ちゃんがお腹が空くと「おぎゃー」と泣いて注意を得ようとするのと同様に、エネルギーが欠乏すると、注意を求める行動をとります。これを発散要求に対し、集注要求と呼んでいます。

エネルギーが欠乏すると生きていけませんから、これは切実です。少しでも足りなくなると不安になるのは当然でしょう。

寂しい時は誰かに認めてもらいたくなりますよね。Facebookでも「いいね!」が欲しくなります。寂しい気持ちというのは、忘れられてエネルギーを満たしてもらえない不安と不満が混ざった感情です。

4種と前後と9種っぽい?

SNSは発散にも集注にも使えますが、大きく分けて、言いたいことを言ってるのは発散要求(自己顕示欲)、いいね!(他からの注目)を求めるのは集注要求(承認欲求)と見ることができます。
例えば私の体癖は9種-4種-6種ですが、このブログはどちらかというと9種的な感性で書いているので発散ですが、6種の変わったことを言って注目を浴びたい欲求も含まれると思います。また4種は嫌われたくないという受け身な思いが強いので、9種の毒舌や6種の暴走を止める役割を果たしていて、本来言いたいことよりだいぶマイルドになっています。

またよくある例としては「寂しい」と言えなくて「いつも仕事ばっかり」と責める。これはエネルギーの集注要求で、相手のエネルギー欠乏からくる言動だと気づけば満たしてあげることもできるけど、ふつうは自分が責められるとその言葉の表面だけ見て「家族のためにやってるのに」と反発します。気持ちを認められないのでより不安は大きくなります。素直に泣けば慰められて満たされることも多いですが、それも抑えているとうっかり相手の嫌がることをやって叱られる。怒られるというのもエネルギーの集注です。意識ではやるまいと思っているのに、つい繰り返してしまう失敗はありませんか?こういうのは意志の問題でなく、意外と単純な生理的欲求が満たされていないことが原因である場合が多い。

お客さんが来る前に部屋を掃除していると、わざと部屋をちらかしたり叱られることばかりやる子がいます。お母さんの注意がお客さんに向いていて、自分が忘れられているような気がするのでしょう。おそらくそうする前に何か話しかけたり訴えていたことがあったと思いますが、それをないがしろにされたので、嫌でも注意を向けてもらえるお母さんが嫌なことをするのです。子供にとっては、忘れられるということが1番不安なことで、褒められるのも叱られるのも同じ集注要求が満たされることには変わりありません。褒めるのは口先で褒めて、怒るのを本気で怒れば、より大きなエネルギーを向けてもらえる怒られることをするようになるのは自然なことだと思います。

どんな人でも病気になれば大切にされるので、集注要求を満たすために病気になっていることも珍しいことではありません。

過剰エネルギーの発散と同様、この集注要求も無意識に行われており、意志でやるまいと思っていてもついやってしまうことが特徴です。

エネルギー発散・集注の方向性はいつも決まっている

生き物は常にエネルギーの発散と集注を繰り返していますが、同じ人ではいつも同じパターンの行動をとります。

怒鳴る人はいつも怒鳴るし、泣く人はいつも泣きます。

野口先生がこれを詳しく観察したところ、いくつかの類型に分けることができ、同じタイプの人達は似たようなエネルギー発散・集注のしかたをしていることが分かりました

これは体の特徴(体型や内臓の働き、骨の動き)と関連しており、さらにその人から発せられる気そのもののがその人を特徴づけている方向に流れていること分かりました

行動のもとは腰にありますが、腰には腰椎1番から腰椎5番まで5つの骨があります。

例えば腰椎2番は体を左右に動かすとよく動く骨で、消化器の働きと関係があります。この腰椎2番に気が集まりやすいタイプの人は左右の動きに特徴があるので左右型と名付けました。さらに右から中心に向かう気、つまり集注タイプの気を持つ人を4種、中心から左へ出る気、つまり発散タイプの気を持つ人を3種とします。

典型的な3種の女の子♡

3種の人は消化器の働きが活発でエネルギーが余りやすく、発散要求が大きくなります。特に消化器は感情と関係するので、感情発散要求が強く、スムーズに発散されていれば機嫌よく「かわいい♡」「おいしい♡」「好き♡」と言っていますが、エネルギーが余ってくると、とにかく自分の感情をぶちまけてしゃべり続けます。4種の人は逆に消化器が働きにくく、集注要求が大きくなります。心の中で感情が動いているのに外に表すのが苦手でいつもニコニコしている印象があります。エネルギーが足りなくなると自分の気持ちを相手に分かってもらえないと寂しくなり、気を引くようにしくしく泣きます。

左右型の体の特徴としては線が曲線的、女性的で、顔や体、重心にも左右差があります。

どちらも「好き嫌い」の感情で動きます。

このようにして見ていくと、腰椎1番から腰椎5番までにそれぞれ集注と発散があり、全部で10種類のタイプに分けることができます。これを体癖と呼んでいます。体癖によって、内臓の働きや体型、感受性や性格にも影響を及ぼし、気の方向も決まります。

10種類の体癖のそれぞれの特徴

1種から10種までの簡単な特徴を挙げます。

奇数体癖はエネルギーが余りやすい発散タイプ、偶数体癖はエネルギーが欠乏しやすい集注タイプで、行動の中心点となる腰椎は1番から5番までありますので、合計10種類となります。

腰椎1番 上下型(大脳)ー思考・観念・世間の評判・褒める貶す
  • 1種(発散) 気ー中心から下へ

首が長く太い。いつもなにか頭で考えている。観念、空想。

  • 2種(集注) 気ー上から中心へ

首の前側が固くなる。上から言われたことに従う。名誉、権威。

腰椎2番 左右型(消化器)ー感情・好き嫌い・自己保存
  • 3種(発散) 気ー中心から左へ

女性らしい、感受性豊か、男性ならロマンチスト。食べ物に敏感。感情発散。

  • 4種(集注) 気ー右から中心へ

感情表現が苦手。不安・不満があると食欲なくなる。

腰椎3番 ねじれ型(泌尿器)ー勝ち負け・闘争
  • 7種(発散) 気ー中心から斜め左前へ

胴が太くてがっしり。「勝ちたい」勝負好き

  • 8種(集注) 気ー斜め右後ろから中心へ

「負けず嫌い」他人と比べて競争

腰椎4番 開閉型(生殖器)ー集中分散・種族保存
  • 9種(発散) 気ー斜め右から中心へ(イレギュラー=集中方向へ発散)

骨盤が閉まりやすくて細い。集中力「なぜ」を探求。執着。毒舌

  • 10種(集注) 気ー中心から斜め左後ろへ

歳・出産とともに骨盤が広がって太りやすい。おおらか、寛容。

腰椎5番 前後型(呼吸器)ー利害損得・計算・行動
  • 5種(発散) 気ー中心から後ろへ

合理的、理性的、社交的。冒険・新しいもの好き。情報の扱いが上手い。行動発散。

  • 6種(集注) 気ー前から中心へ

疲れやすく陰気。自分で行動せず人を動かす。英雄、信仰、ヒステリー。不安

体癖の調べ方

慣れてくると体型や顔の見た目の特徴、性格でだいたいどのタイプか見当がつくようになりますが、気の方向を観るのが私には1番分かりやすいです。愉気の練習をして気に敏感になれば、だれでも分かるのではないかと思います。気の方向と言われても、、という場合には重心の重さを測れば分かる、と言った方が一般的には理解しやすいかもしれませんね。例えば左右型の人は他のタイプの人より左右の重さの差が大きいです。ただこれは体量配分計という専用の機器がないと測れませんし、私は持っていないので詳しくありません。バランスWiiボードみたいなものであれば簡単に測れそうなので、またNintendoがWiiボードみたいのと体癖のソフトを作ってくれるとデータをとって色々研究できそうなんですが。。

体癖は生まれながらに3つ持っていて基本的に生涯変わらない

さらに体癖は基本的に3つの組み合わせで成っていて、例えば私なら9種ー4種ー6種ですが、骨盤が閉まっていて太りにくく集中力・探究心があり、執念深い(=9種)、顔の左右差が大きく、お腹がいっぱいになると何もできない、嫌なことを言われても喧嘩できず後で泣く(=4種)、風邪をひけば咳が残り、内側に入った肩、しゃくれ顎、信仰が好き(=6種)というように、性格も体質も体癖の組み合わせで説明ができます。ちなみにこれは生まれながらに持っているもので、両親から受け継いでいます。

ところが調子が悪くなると、体癖が一時的に狂う(ズレる)こともあります。2種の人なら「こうしなさい」と言われば「はい」と言ってやるのですが、9種の人は「なぜ」そうするのかを自分で納得しないと動けないし、ねじれ型の人は逆のことをしたくなります。上から押し付けられて従っていると、上下でない人も上下の気になってしまうことがあります。本人にとっては自分でない感覚で調子が出ず、本来の力が発揮できなくなるので注意が必要です。

子供には親の考えを押し付けることなく、その子自身の感受性に合った教育を行うことによって、能力を伸ばしていければいいですね。もちろん子供に限ったことではありません。

3つの順番は、体の感受性ー心の感受性ー潜在意識の感受性と言われてます。
全部奇数体癖とか全部偶数体癖にはなりません。また同じ型(1種と2種など)の2つは同時に入りません。

野口晴哉先生は複合体癖は2つまでと考えていたけど、私の先生は3つだと考えていて、私も3つ感じます。また野口先生は10種類に加えて11種と12種の説明をされていますが、本来の体癖がわかりにくい人をそう呼んだけど、ほんとはみんな1種から10種のうちの3つの組み合わせなんじゃないかと思います。この辺のことが整体協会(野口整体の本流)でコンセンサスがとれているのかはちょっと分かりません。

体癖の修正は可能?

生まれ持った体癖を変えることはできませんが、修正は可能です。

活元運動や愉気をしていると、体癖のとんがったところが減ってきて、円満になります。

占いとか霊視みたいな特殊能力を持っている人は、体癖が修正されて、円満になると、そういう特殊能力がなくなってしまうこともあるそうです。能力と引き換えに健康を損なっている場合は、生物としては健康になった方がいいけど、職業としてはどうでしょうね。まぁ、普通はねじれ型の人が怒りっぽくなってるとか、6種の人がひきこもりになってるとか、そういう場合は修正した方が本人も周りも楽ですね。

修正法として体癖別の整体操法や整体体操もありますが、これは整体指導者の指導を受けることになります。指導を受けるより時間はかかるかもしれませんが、頼ることなく、自分の力で健康になったという自信になるので、活元運動や愉気をまずおすすめします。

体癖を知って、もう人間関係で悩まない!自分を生かす道

親と子や夫婦間、職場の人間関係、友人どうしのトラブルなども、みんなが体癖を知れば、自分とは違うから、と押し付けることなく、相手の本来の気を損なうことなく、生かせるし、もっと人間関係が円滑に進むのではないかと思います

また、もし「なんか自分じゃない気がする」と感じているなら、気が本来のものからズレている可能性が高いです。本来の自分の体癖を知って生かせば、もっと力を発揮できるかもしれません

体癖を使う時の注意点:生かすために使おう!

体癖を勉強していると、つい「あの人は左右だから」とか「ああ、ねじれだから」言ってしまいます。

言われた本人はレッテルを貼られているようで、あまりいい気持ちがしないかもしれません。

長所と短所はいつも裏表なのですが、概して自分も他人も短所の方にばかり気が行きがちです。

どの体癖にも短所長所があって、どの体癖が良いとか悪いとかはありません。

お互いに尊重しあって、それぞれの良さを生かしていけるといいですね。

また体癖は方向性であって、分類ではありません。レッテルを貼って、差別しないでくださいね。

自分の体癖に優越感を持ったり、他の体癖を見下したりするのは、意図するところではありません。また個別体癖の特徴では短所も書きましたが、自分にそういう傾向があって悩んでいたとしても、それは体癖だからしょうがないと思って、そこはあんまり気にせず長所を認めていけばいいと思います。他の体癖にもみんな必ず短所がありますから、「人間は平等である。等しく愚か(アインシュタイン)」ということが体癖を通して実感できたらいいですね。ブッダも「愚かと知ったらその分賢い」みたいなこと言ってた気がします。

体癖の方向性については、こちらの記事の後半で詳しく説明しています。

まとめ

いかがでしたか?体癖って何?というのがなんとなく分かっていただけたらうれしいです。まだまだ研究途上の体癖論ですが、人間分析のタイプ論としてはかなり合理的で色々な使い道がありそうです。

  • 体癖とは、エネルギーの発散・集注が行われやすい方向
  • 発散・集注がスムーズに行われている状態が健康
  • 抑圧されると圧縮・凝固して過激化する
  • 発散・集注は自発的・無意識に行われる
  • エネルギーが余りやすい→発散要求=奇数体癖
  • エネルギーが欠乏しやすい→集注要求=偶数体癖
  • 腰椎1番から5番までの5タイプにそれぞれ発散・集注の2方向があるので合計10タイプ
  • 体癖によって、体型、体質、性格が分かる
  • 体癖の診断は、重心、見た目や性格、気の方向で観る
  • 体癖は生まれ持った3つの組み合わせ
  • 生涯変わらないけど修正は可能
  • 長所と短所は裏表。どの体癖が良い悪いはない
  • 体癖を知って、生かせば力を発揮しやすい

野口晴哉先生の「体癖」は体癖を学ぶなら必読の本です。とっても面白いのでぜひ読んでみてください。

野口先生の本だけでは分かりづらいところもあるので、当ブログも併せて読むと、具体的にどんな人か分かると思います。

私の主観で書いてるので、鵜呑みにしないでくださいね。ご自身でよく観察してみてください

オンライン体癖診断もやってます!

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