「体量配分計を復刻すれば体癖の科学的な研究が進むはず!」と言ってきました。
ところがわざわざ復刻しなくても、すでにそういう商品があることに気付きました。
体量配分計研究についてご存知の方やアイデアがある方はお知らせ下さい。
体量配分計とは?
体癖の研究は、もともとは体の不調、姿勢や動作、見た目、感受性などから行われていましたが、それでは主観的になります。
そこで体癖は重心の偏りからも観察されるという事実から、TANITAと共同開発して「体量配分計」が作られました。
何十年も前のことなので、かなりレトロですね。
単純に左右三分割の重さが測れる機械です。
整体協会の古くからの指導室にはありますが、壊れていたり読める先生が少なかったりで、最近はあまり使われていないようです。
使い方
緊張立姿、挙上、左右、捻る、しゃがむ、前後、弛緩姿勢、片足立ちの8つの基本動作をした時の重心を測定します。
このようにして重心の偏りを調べていくと、体癖によって独特の偏りを示すことが観察されます。
なのでこれが気の方向で観た体癖や、実際の背骨を観察した体癖とどの程度相関があるのか、調べたいです。
定期的に測定していくと、体調の波による変動が観察できるかもしれないし、病気や怪我、喧嘩の前後、また活元運動や整体体操の前後の変化を調べても面白そうですね。
足圧測定器
「体量配分計を復刻したい!」と思っていたのですが、そういえばミズノとかアシックス、オーダーメイド・インソールのお店、歯医者さん、整骨院に、足圧測定器ってありますよね。
・・・あれ、体量配分計の代わりになるんじゃないか、と。(むしろずっと高性能)
今朝コメントをいただいて気付いたのと、やはり今朝Twitterで流れてきた整体の先生が同じことを仰っていて。
整体の経験則がデータで示されれば、現代のヘルスケアに一石投じられるのではないでしょうか。
足圧測定器なら、整骨院等に設置されているところも多いので、コンタクトをとればデータが集まるかもしれません。整骨院なら野口整体を知っていたり、体癖に興味を持つ方も多いだろうし、協力が得られるのではないでしょうか?
本当は整体協会でやってほしいんですけど。。どうしてやめちゃったか知ってる方いらっしゃいますか?
体癖研究
体癖研究は野口晴哉先生の死後も、整体協会を中心に続けられてきました。
体癖研究の仕事は一代ではとてもできないから、みんなで積み重ねて行って、何代でもかかって、体癖素質というものがはっきりするまで研究をつづけてもらおう、あわせてその使い方、活かし方も研究してもらおうというもので、整体協会を研究機関として残すべく、社団法人にしました。
整体入門 (ちくま文庫)
(この後、二代目の野口裕介先生により、現在は公益社団法人となっています。)
体量配分計関連の論文
体癖は、心理テストのような印象を持つ方も多いと思いますが、大きく異なるのは、体の特徴(重心)から推測できるので、科学的な研究が可能という点です。
例えば心理テストの結果と、体量配分の結果に相関があるとしたらどうでしょう?
私は体癖論は、心と体を繋ぐ研究と言う意味で、ヘルスケア分野の発展に大きな役割を果たすと考えています。
体量配分計を用いた研究では、多くの論文も残されています。
これらの研究を引き継ぎ、体癖研究を発展させていきたいです。
整体協会 柳田利昭先生
お名前しか存じませんが、体量配分計の開発から研究まで大きく尽力された先生です。
今見つかったものだけで、45にも及ぶ論文を残されてます。
初めてここにまとまっているのを発見したので、今後少しずつ読んでいこうと思います。
感謝。
論文作成には柳田先生とともに、樋田洋一先生、野口裕之先生、前島秀才先生、両角康成先生も携わっておられたようですが、現時点で見つかった柳田先生のお名前のない論文は以下の2つです。
残念ながら柳田先生の死後は、体量配分計の研究はあまり進まなかったのかもしれません。
このままでは、せっかくの研究成果が埋もれてしまいます。
川崎医療短大 國末浩先生
全く存じませんでしたが、体量配分計関連の論文を多く残されています。
今のところ見つかったのは以下の論文ですが、他にもありましたらお知らせ下さい。
https://igakkai.kms-igakkai.com/wp/wp-content/uploads/2006ky/ippannkyouyou32)015-026.2006.pdf
https://igakkai.kms-igakkai.com/wp/wp-content/uploads/1985ky/ippannkyouyou11)043-053.1985.pdf
https://igakkai.kms-igakkai.com/wp/wp-content/uploads/1986ky/ippannkyouyou12)029-039.1986.pdf
追記:論文を読んでみた
上記論文にざっと目を通してみたのですが、2000人規模で調査してるものもあり、これは協会でないとできないな、と思いました。昔の先生方や会員さん達の熱意を感じます。
寝相とか、体温の左右差の研究とか面白いものもあったのですが、ちょっと専門的すぎて理解できないものも多かったです。
体癖に性差があるとは聞いたことがあったのですが、確かに体量配分で見ると、 男性は上下、前後の順に多く、ねじれはほぼ同数、女性は左右、開閉という順に多いという結果が如実に現れるようで、これが気の方向で観た体癖とどう関係するのかは興味深いところです。
面白そうな研究は紹介していければと思っています。
足圧測定器
Metascan
本格的な足圧測定器は50万円~100万円前後、こちらの商品が\490,000円(税別)で最安かつ商品自体もしっかりしてそうです。
*追記:製造元のFootmaxxに問い合わせてみたら、2,200USD+送料とのことだったので、個人輸入すれば25万円くらいですね。でもこれでは普及できないな。。高機能はいらないのだけど。。
統計的にはサンプル数400人が一つの目安になるみたいなので、体癖だけを調べるならイベントで体量配分計+写真を撮らせてもらえばデータはとれそうですが、定期的に測って季節の変動とか風邪の前後を調べるなら一家に一台ないと難しいですよね。。
もしくは学校とか会社とか大勢集まる場所に置いて、毎日測ってもらうとか?
インソール型足圧計「SALTED SMART INSOLE」
こちらなら¥24,750でした!
正しい姿勢でのトレーニング用みたいですが、動画撮影と重心移動を連動して記録できるようなので、もってこいな気が。
フィルム足圧力センサー
全面がセンサになってないから微妙ですが。。
こういうのに連動したアプリを開発できませんかね?ラズベリーパイでデータは取れるそうですが、なかなか大変らしいですね。
性格診断テストとか写真を登録できるようにして、重心の変化に応じて「こういう体操をしましょう」みたいな提案ができるといいんですが、、
登録者が増えればマッチングとかも面白そう。
うまくまとまってないんですが、なにかアイデアがある方はお待ちしています!
コメント
体量配分計測定はやめてはおりませんよ。
福岡の鬼…先生は、昔ながら入会時に体癖を測っています。機械が当時で100万で高価でした。特許があった。そのことが衰退の原因でした。ロイさん時代まで整体コンサルタントの試験の一部でした。「活元運動で整体協会に入るな」と絶叫したダンさをより廃止された。渡部支部長の息子さんは、体量配分計の試験で落ちて一年浪人しました。
そうでしたか。
柳田先生以降、ほとんど論文も発表されてないようでしたので。。
鬼◯先生が詳しいのですね。
論文にはダン先生が連名されてるものもありましたが、お考えが変わったのですかね。
整体協会は体癖の研究機関として設立された面が大きいとのことで、あれだけ直感人間の晴哉先生がわざわざ機械をお作りになったのも、好奇心に加えて、社会に応用していくためには客観性が必要だからということでしょう。
本質が気や勢いだとしても、一般的には理解されないので。(今のところ私がみている体癖と重心でみた体癖は必ずしも一致しないようなのですが、目安にはなりそうです)
体量配分計は3点ですが、上記のような機械で画像として示されると分かりやすそうな気がしますが、使えませんかね。。
悪口を書いてごめんなさい。余りこういう人物に振り回されないようにと言うわけですが。早く整体協会から次男や自首を?すすめる丹羽師がいなくなって本来の道に戻るといいと思います。
機関紙でしか様子が分かりませんが、今はダン先生が中心になってるんですよね。
自首をすすめる!?て思ったけど、上下型で上には弱いってことですね苦笑
そうですね。。もう少し公益な活動になるといいと思うんですが。。
吉田直樹さんは、先生ではありません。井本整体でもなんども体操指導者試験を落ち、その資格はないし、ロイさんに追い出されて活元コンサルタントの資格もないです。経験も技術も力任せで先生プロではありません。ブログを読むと想像で書いています。このような方を引用なさると信頼されません。ロイさん逝去の際のへの糾弾が有名ですね。何やっても無能な方です。
そうなのですね!
ロイ先生とのこと、ブログで少し読みましたが、色々あったようですね。。
私も資格はないし、プロでもないしブログも想像で書いてるのであんまり人の事は言えないんですけど、整体関係者でも色んな人がいるのを出てみて学びました笑