【活元運動】詳しいやり方とコツ

活元運動 活元運動

活元運動のやり方やコツを詳しく説明します。

活元運動って何?って方はこちらを読んで下さいね。

簡単に言うと、無意識が健康を守ってくれてるから、意識で止めてる体の内側からの動きに身を任せて、無意識の働きを活発にする訓練をしよう!ってことです。

今回はやり方編です。これを読んで一緒にやったら、一人でも活元運動が出るようになるはず。ほんとは出る人と一緒にやるのが一番いいけど、一人でできないこともないと思います。

それでは早速やっていきましょう!

活元運動の準備

音楽

活元運動はクラシックと相性が良いです。

慣れれば音楽がなくてもできるのですが、最初は音楽があった方が動きやすいと思います。

クラッシックの理由は、野口晴哉先生が愛好家だったこともありますが、ニュートラルになりやすいからかなと思ってます。

どんな音楽でも自分に合ってればいいんですが、あまりに音楽自体の主張が強いと、自分の内側からというより、音楽に合わせた運動が出やすいので、まずはなるべく澄んだ音楽がいいと思います。

バッハの無伴奏チェロ組曲の1番、カザルスの演奏は野口裕介先生(二代目)の活元会でよく使われていました。

ベテランの方にお話を伺うと、野口晴哉先生の活元会ではマーラー 交響曲第4番 バーンスタイン (1960) が定番で、子どもたちがノリノリになったそうですよ。楽しそうですね~。

ラヴェルのボレロもよく使われたそうです。15分間が気が一巡するのにちょうど良いとか。

私の先生はよくモーツァルトをお使いになります。

活元運動の目標は「心も体もなくなって、勢いだけになること」と晴哉先生がおっしゃっていたそうですが、先生に誘導していただくと、そう感じることがあります。

慣れたらクラッシックなら大体なんでも大丈夫。お好きな曲でお試し下さい。

場所

場所は畳が一番いいですが、ヨガマットや布団、ベッドでも大丈夫。

畳一畳分あればできますが、多少広いに越したことはないです。

人に見られると恥ずかしいので、一人になれる場所で。

活元運動の誘導法

活元運動には2つの準備運動と誘導法が1つがあります。ひとつひとつ丁寧に行うと充実した活元運動が出るので、細かく書きましたが、最初はあんまり深く考えず大体でOK

【準備運動1】ー邪気の吐出

まず邪気を吐いていきます。

邪気というのは、しがらみや執着、憎む気持ち、欲望、「ああしなきゃこうしなきゃ」「ああなりたいこうなりたい」「こうしてあげたい」みたいな、ざわざわした気持ちのことだと思いますが、まぁ特に考えなくても、とりあえず息を深ーく吐いとけば邪気が抜けていきます。

吐くと力がゆるみますから、余計な力みをとることになります。力みがとれれば邪気も抜ける。

だから単に、

邪気を吐くつもりでハァーっと吐いていきます

座る方向

正座になります。

みぞおち(肋骨の交わるところから指三本分下の穴 )に中指を中心に軽く指3本を当てて、360°回ってみると、ある方向で鳩尾がフッとゆるむので、その方向を向いて邪気を吐くといいと言われています。(出生地の方向になるようです)

最初は分かりにくいと思うので、なんとなくで大丈夫。

邪気の吐き方のコツ

  1. 正座がいいですが、できない場合は楽な座り方で。椅子でもOK。
  2. みぞおちと丹田をつなぐ気持ちで、足の親指の付け根を張り出すようにすると、自然と背骨が伸びて息が入ってきます。 (丹田はおへそから指3本分下の奥、身体の中心)
  3. おもむろにみぞおちに軽く中指を当てる。
  4. 吸いきったら、吐きながら、股関節から体を前傾させて、全部吐ききる。
  5. 眉間を開くつもりで~
  6. 吐ききったところで、中指の力をポッと抜くと、すっと息が入ってくるので、そのまま吸いながら体勢を戻す。
  7. これを何度か、できればあくびが出てくるまでくり返す。(あくびも活元運動ですから、ゆるんできた証拠です)

肩の力を抜く

肩に力が入っていると鳩尾みぞおちがゆるまないので、2-3回邪気を吐いてもあくびが出ない場合は、

  1. 肩をギューッと上に上げて、前にギューッとすぼめて、下ろす。
  2. 肩をギューッと上に上げて、後ろにギューッと寄せて、下ろす。
  3. 肩をギューッと上に上げて、もっと耳に近づくようにギューッと上げて、下ろす。

この時も足で肩上げるつもりになると、うまくいきます。

肩の力が抜けますから、また何度か邪気を吐いていきます。

【準備運動2】-腰をねじる

今度は腰をねじっていきます。腰椎2番と3番の間(お臍の真裏)をねじりたいので、下半身(腰椎3番より下)はしっかり安定させて動かさず、上半身(腰椎2番より上)をねじっていきます

腰のねじり方のコツ

  1. 腰椎3番(おへその真裏よりちょっとだけ下)と丹田をつなぐ気持ちで、足の親指の付け根を張り出すようにすると、下半身がどっしりして、下っ腹に自然と息が入るので、そのまま下半身は安定させた状態で
  2. 目線を左にゆっくり移しながら、背骨をのぞき込むようなつもりで、吐きながら上半身を左にねじっていきます
  3. 吐ききったところで、ポッと足の力をゆるめると、全身がフッとゆるむ
  4. 同様に右もねじる

側腹をつまむ

腰が硬くて上手くねじれない場合は、側腹(脇腹)をつまみます

  1. 肋骨からすぐ下のお肉をつまんで、つまんだところと丹田をつなぐ気持ちで、足の親指の付け根を張り出すようにしながら、体を左右に何度か倒していくと、つまんだところがちょっとずつ薄くなっていくので、皮一枚になったらパチンとはじく
  2. 同様にもう少し下のところをつまんで外側にはじく
  3. 同様にもう少し下、骨盤腸骨の上縁からすぐ上のところをつまんで外側にはじく

これをやった後に、もう一度腰をねじるとさっきよりねじりやすくなってるはず。

何度か行っても良い。

【誘導法】吐きながら身体を反らす

通常の呼吸では息を吸う時に体が反り、吐く時に丸まります。この動きを逆にすることによって、体が「ちょっとおかしいぞ」と感じて調整を始めるきっかけを作ります。

身体に少し無理をさせて、無意識の力を呼び覚ますので、3回だけ行います。身体に負担がかかるので、練習でもそれ以上やらないように注意しましょう

吐きながら身体を反らすコツ

  1. 後頭骨と丹田をつなぐ気持ちで足の親指の付け根を張り出すようにすると、自然と体が少し後ろに倒れて息が吸えてくるので、
  2. おもむろに腕を肩の高さより少し高いところに伸ばしたら、
  3. 吐きながら親指を人差し指で握りつつ、小指で先導して肩甲骨を寄せていって、肩甲骨と肩甲骨の間の背骨にギューッと力を集める。(この吐く時の呼吸の速度は通常より早いか遅いかどっちかにする。私はいつもゆっくりにしてます)
  4. 吐ききったところで、足の力をポッとゆるめると、全身フッとゆるむ
  5. 同様に3回だけ行う

活元運動のやり方

ポカーンとして動くがままに任せる

吐きながら体を反らす運動の3回目をやったら、そのまま目をつぶり、

  1. 手のひらを上に返して膝の上に置き、背骨、首の力も全部抜いてポカーンとする
  2. 音楽をかける(ほんとは誰かにかけてもらった方がいい)
  3. ポカーンとして、体が動き出すのを待つ
  4. (だんだん気が丹田におりてくるのを感じるかも)
  5. 運動が始まったら、あとは体が動くがままに任せる

活元運動の止め方

止めるコツ

活元運動は自然と運動が止まるまでやってもいいのですが、途中で止めたい場合もありますから、止め方も覚えておきます。

  1. できればスーっと自然に息がふかーく入るタイミングがあったらそこで止めるのがいい
  2. ふかーく息を吸い込んだら、体の動きが止まるので、ウームと下っ腹に息を飲み込む
  3. しばらくこらえて
  4. 気も丹田に落ち着いたら
  5. 片目ずつ目を開けて、ゆっくりと息を吐きます
  6. しばらくボケーとする

通常モードに戻す

通常モードに戻るために、誘導法でやった吐きながら反らすのと逆に、今度は吸いながら体を反らします。これは普通の動きですから、体が「いつも通り」と認識して通常モードに戻ります。

  1. 正座になって
  2. 腕を前に伸ばし
  3. 息を吸いながら背骨を反らす
  4. 自然に吐く
  5. 同様に後1回、合計2回だけ行う

まとめ

いかがでしたか?

言葉で書くとめっちゃ分かりづらいと思うので、YouTubeを見てみてください。

やった後は反応が出ることもあるので、【活元運動の説明】も読んでおいて下さいね。

最初はそんなに激しく出ることは少ないですが、私は初めてやった時が一番激しかったです。

野口晴哉先生の本に書いてあるやり方を見て、一人で家で試しにやってみたら、家中転げ回って大変でした。

自分の心と身体を解き放つように、 内側から出てくるエネルギーに身を任せると驚くほど動きますよ

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