【野口整体の手当法:愉気】体癖を「気の方向」で観る方法

愉気 愉気

野口整体は関東大震災の時に、野口晴哉少年が赤痢にかかった近所のおばちゃんに愉気ゆき=手当てをしたことから始まっています。手当をしたら治ってしまって、その噂が広まって、連日具合が悪い人が列をなしたとか。すぐ治っちゃうのが面白くてやってたらしいです。

戦時中に子どもたちを連れて新潟に疎開した時も、最初は迷惑がられて食べるものもなかったけど、愉気をしてからは全然お米に困らなくなったって話も。

いざという時にはそういう力が役に立ちますね。

また私は体癖は愉気の応用だと思っています。

愉気ができると、体癖を知識として覚えるだけでなく、気に敏感になってそれぞれの体癖の雰囲気が分かりやすくなります。

「気の方向」で体癖を観る方法も愉気が基本となります。

野口整体や体癖を学ぶ方にはまず実践していただきたい内容です!

愉気とは

愉気(ゆき)とは、野口整体の手当法で、愉快な気を送ることです。

気を送る、なんて言うと気功師とか、スピリチュアルな修行をした特別な人にしかできないと思うかもしれませんが、本当は誰にでもできる自然なことです。というかみんなやっています。

どこかに体をぶつけたら思わず押さえてしまいますよね?

もし我慢して押さえなければ、痛みはもっと強く長く残るはずです。

だれかが泣いていたら思わず背中をさすったり、頭を撫でたりします。

それだけのことで、実際に、確実に痛みや辛さは少なくなります。

愉気とは、そういう目には見えないけど、実際に心や体に変化を起こす「気」の働きを使って、お互いに守り合う方法です。

ご家族や気の合う身近な人同士でやり合えれば気持ちがいいし、練習してコツが身につけばいつでもどこもできますから、とっさの時に役立ちます。

体癖は愉気の応用?

私は気の方向を観て体癖を診断していますが、体癖は愉気の応用ではないかなと思っています。

体癖とはエネルギーの流れやすい方向、気の流れやすい方向と考えていますが、相手の気に同調することで、方向を読んでいきます。

愉気や合掌行気を練習していくと気に敏感になっていきますし、愉気をしていると無意識に相手に同調しています。

体癖を学ぶには、まず愉気を練習するのが近道ではないかと思います。晴哉先生もその中で発見されたことだと思うので。

愉気の心で体癖論を学んでいきたいですね。

愉気のやり方

ポイントは、楽しい気持ちで集中して行うことです。

良くしてあげようという気持ちも邪気ですから、ただ無心に手を当てます。

こんな簡単なことですが、やってみると色々な変化に驚きます。

専門家に任せるのではなくて、自分の健康は自分で守るつもりで行えば、親しい人や家族がみんな仲良く元気に暮らせるし、ニコニコした人が増えれば、世の中が少しは平和になるんじゃないかと思います。

愉気の基本型

  1. 準備として、合掌行気をして手の感覚を高めます。
  2. 正座になって礼をします。(お互いの生命に対する礼)
  3. うつ伏せになった相手の左側に正座して、左手を左肩にそっと当てて、右手を背骨の上から下に向かって、すーっと少し離した状態で滑らせて、手が止まる所、吸い付くところに手を当てます。(大抵は胸椎部に止まります)
  4. 右手を左手に置き換えて、同様に右手を滑らせていって、手が止まるところに当てます。(腰椎部に止まることが多いです。)
  5. 「ご一緒に息を吸い込んで下さい、ハイ」の合図で一緒に吸い込んでウームと下腹に飲み込んだらこらえて、ゆっくり吐きます。(気を合わせる)
  6. その状態で、合掌行気をしてるつもりになって、呼吸をします。
  7. 受けている人はポカーンとして。手は薄紙一枚隔てるくらい触れるか触れないか。
  8. 両手の感覚が一緒になって、深く息ができたら
  9. 「ご一緒に息を吸い込んで下さい、ハイ」の合図で一緒に吸い込んでウームと下っ腹にこらえた状態で手を離し、息を吐きます。
  10. 正座になって礼をして終えます。

動画を作りました!一緒に練習しましょう~

愉気・合掌行気の練習(野口整体の手当法)

合掌行気

合掌行気は愉気ができる手を作るために大切な修行です。

手に集中して、手で息をするつもりになると、手から気が出るようになります。

そんな気がするって程度ですが、気に敏感になるというか。。

合掌行気を疎かにすると整体はモノにならないそうです。

力まずリラックスして行いましょう。

毎日だいたい5分くらいやるといいみたいですが、漫然と長い時間やっても無意味なので、短い時間でも集中して行います。

合掌行気のやり方

  1. 正座して、両手を3cmくらい離して合わせます。
  2. その手と手の間を半眼(仏像みたいな顔)で見てるとだんだん手がくっついて行きます。
  3. 手がくっついたら目を瞑ります。
  4. 指先から息を吸い込み、指先から吐くつもりで呼吸していきます。
  5. 息を吸い込んで、ウームと下腹に飲み込んだらこらえて、こらえた息を手のひら、指先にむかって吐いていきます。
  6. 指先から息を吸い込んで、指先から吐くつもりで呼吸を続けます。
  7. 指先から手のひら、丹田まで吸い込んで止めて、丹田から手のひら、指先に向かって吐いていきます。
  8. 続けていきます。
  9. 大きく息を吸い込んでウームと下腹に飲み込んだら手を離し、ゆっくりと息を吐きます。

プロになると一呼吸1分くらいになるとか。自分が手だけになった境地に至るそうですが、私はまだまだです!

【活元運動#5】&合掌行気 (野口整体・野口晴哉) ベートーヴェン:交響曲第6番 「田園」

愉気のコツ

私なりの愉気のコツです。押し付けにならないのが大事?

晴哉先生は相手の元気を呼び起こす、みたいなことを言ってました。『愉気法』の本読んでみてくださいね。心構えみたいなことが書いてあります。なにかを学ぶ時はなるべくオリジナルを学ぶのがいいと思います。

集中して聴くこと

愉気のコツはじーっと集中して聴くことです。

カウンセリングのコツはとにかく聴くことだそうで、ちゃんと聴くことさえできれば相手は自然に変わっていくそうです。逆にちゃんと聴く前にアドバイスなどこちらが言いたいことを伝えても変わらない。もしアドバイスをして変わるようなら、アドバイスがなくても変われる人だったと言っていい、と心理学者の河合隼雄先生が言ってました。

体も同じではないかと思います。

「愉気=聴くこと」さえできれば相手は勝手に変わっていきます。

どこがどう変わるかは分かりません。

本当にただ聴くだけ。悪いところを治してあげようとか、硬いから緩めてあげようとかすると指に力が入って、体は反発を起こします。

だからじーっと手を当ててとにかく聴く。

しいて言えば、相手の息を感じとることです。息とは「生き」ですから、生きてる力を感じる。

愉気が必要なところというのは息がつかえています。そこに愉気をしていると、息を吹き返して正常の呼吸に戻るようなイメージが私にはあります。どこかでフーッと大きな息が入ると手が離れるのでそこでやめます。

認めたものが伸びますから、「いき」を認めればそのままそこが生きてくるというわけです。

「手から息を吐くつもりで気を送る」と言うんですが、自分の息を押し付けるのではなく、相手の息に合わせます。 ほんとは合わせるというより、合ってくるのを待つという感じ。うまくいくと息が一つになります。

晴哉先生は「天心で」と言ってますが、邪気が多い私にはなかなか難しいので「聴く」と思ってると多少上手くいく気がします。

愉気は手を当てることではない

愉気を手を当てることだと思ってしまう場合がありますが、手を当てるのは型です。

型をとればやりやすいので、練習は型どおりにやるといいですが、慣れれば別に手を当てなくても愉気はできます。

ただ中には「手かざし」とか「手当て」、謎の「愉気」なんて言うとスピリチュアル拒絶反応が出て、身をこわばらせる人がいます。こうなると感応が起こらないので、型通りの愉気はできませんが、型をとらずに身構えさせなければ簡単に通ります。現代人は観念的になってる人が多いですね。

手を繋いでる時や一緒にいる時、まただれかを思い浮かべて気を通すとか、料理を作るにしてもやっつけ仕事で作ると気の抜けた味がしてバレますよね。同じレシピで作っても味が違うのはそういう気のせいかなと思っています。

お母さんはすぐに愉気ができるようになりますが、日頃から子供に愉気をしているからだと思います。

気の質も色々ありますが、家庭の愉気では見守るような温かさ、障子越しの太陽の温かさのような気がいいと言われています。

愉気の使い方

色々ありますが、追々詳しく書いていきます。

怪我をした時

実は今日数年ぶりに転んでしまったのですが(活元運動していると怪我をし辛くなります)

タイトスカートでバスの段差を勢いよく降りたら、勢いよく転びました!

手をついたけど、股関節からももを打ちました。。

本当はその場で活元運動をしてしまうと、後に影響が残りにくく治りがいいと言われていますが、さすがにバス停だったので愉気だけしておきました。

整体では血が出たり、見た目に痛そうな怪我よりも打撲を1番警戒します。

体の内側に影響を及ぼすからです。特に警戒するのは頭と骨盤(尾骨)ですが、その他の部分でもできるだけケアをしておきましょう。

体に影響のあるものほど後になって痛み等が出てくると言われています。

例えば今日は転んですぐは「痛!」となりましたが、しばらく愉気しているとそうでもなくなったので、 結構派手に転んだけど大したことなかったのかな、とそのまま用事を済ませました。

ところが帰ってお風呂に入ってのんびりしていたらズキズキ痛みが出てきたので、意外と強く打っていたのかもしれません。。

*頭を打撲した場合は、内出血が広がらないよう一週間くらいはお風呂を控えるよう言われます。

怪我や打撲したところというのは、気が通りにくくなっていたり(そこに手を当てて息をすると息が入りにくい)、ビリビリしていたり、冷たくなっていたり、他のところとは違った感覚がありますが、それがなくなるまで愉気しておきましょう。

すぐにやっておけばいいのですが、そのまま沈んでしまうと10年20年経って思わぬ影響が出ることもあるようです。

手術後なども同様です。

お腹の中の愉気

整体が一生のうちで一番必要なのは、お腹の中にいる時と言われています。

もちろん母体への愉気も大切ですが、お腹の中の赤ちゃんにも愉気をします。

着床後~妊娠中、生後13ヶ月、3歳までが子育ての急所ですが、その中でも胎児の時期が一番成長するのだから、一番大事というのが整体の考え方です。

お腹の中にいる時に愉気を受けたか受けないかで、その子の生命力や健康が全然違うと言われています。

徳が育つとも。

ホントかな?と思っていたのですが、最近妹が出産して確信に変わりました。

生命力が半端ないです!

まず生まれた直後から自分の主張がしっかりしていて、いらないものは「いらない」と首を振る。

生後21日ですでにうつ伏せで首を持ち上げる。(首の力は体力を表します)

体に偏りがないから向き癖や歪みがない。

など既に貫禄ある人格者って感じで、昔から言われていたことは本当だったんだなーと感心しています。

これから出産をお考えの方は、覚えておいて下さい。

子育て中も愉気ができると随分楽なはずです。

愉気のいいところ

  • 気持ちいい(敏感になると、手を当てるだけで気持ちよくなります)
  • 気のつかえが取れてスムーズに流れる=健康な状態
  • 手当ができる(とっさの時に役立ちます)
  • 怪我をすると気が滞るので、通しておくと影響が少ない
  • 病気から回復する時に行うと体が整う
  • 気に敏感になる(嫌な気のところ、人には近づかない)
  • 人相が良くなる(邪気が抜ける)
  • 家相が良くなる(愉気した後は部屋の雰囲気が柔らかくなります)
  • お腹の赤ちゃんの教育(生まれ持った徳を育てると言われてます)
  • 育児に役立つ(子供が病気や怪我したときの手当。子供の気持ちが分かりやすくなるかも?)
  • 勘が磨かれる(目に見えない気を感じる訓練)

活元運動と重なることも多いので割愛しますが、合わせて行うとより深く実践できます。

たしなみとして身につけておくといいと思います。

「気」の便利な使い方

  • 脊椎行気=自分の背骨に気を通す(自然な美しい姿勢、勢いが出る)
  • 人と会う前に気を通しておく(仲良くなれる気がする)
  • 体癖を見分ける(気の方向を観る)
  • 芸術作品に気を通す(作った人の体癖が分かって面白い)
  • 決断する時に気が通る方を選ぶ(頭より勘)

言葉で説明するより体感するのが1番!

書籍

野口整体専門の出版社である全生社から『愉気法1』『愉気法2』が出版されています。

株式会社 全生社
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「心を一ヵ処にずっと集注して、その密度が亢まると、気の感応が行なわれます。手を当て、気を集注すると、それに応じて相手の内の力が発揚されることを感応と言います。積極的に下腹に息を吸い込んで、手から吐くような気持で相手の中に気を送るのを愉気と申しております」

愉気

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